連日暑い日が続いていますね。
今日明日は 札幌にてオリンピックマラソン競技ですね。本日の女子マラソン、8位入賞おめでとうございました!北海道もこんなに暑くなるとは、選手の方々も予想されていなかったでしょうね。こんなに汗をダラダラかく夏になるとは、わたくしたち道民も予想外です。
と、この暑さも今週末で終わりとか??せっかくなので、スイカを食べて家で「あぢぃ~」言いながらゴロゴロするもよし、北海道の短い夏!この暑さをおおいに感じ楽しみましょう!!
そう!明日は 『山の日』
以前のブログでも ちらっと触れましたが、ホクシンさん!ご縁があり石狩望来の、山の地主さんです!!
広さは45,977㎡!! どっからどこまでー??という感じですが、樹齢50年~80年経っている木もあるそうで、シナ・イタヤカエデ・ミズナラ・センと、木の種類も豊富でとても良い山とのこと。
毎年、お客様のテーブルや棚などの材料に何本かずつでも伐り出して作ったり、山とも関わることにより、より木材の知識を深め、環境への恩返しも少しでもできるといいなあと思っております。
さて、日本は木造建築が栄えた通り木材が豊富で、国の面積に対して森林面積(森林率)が高く世界でも有数の森林大国とのことですが、実際には 手つかずの森林で荒れた山も多かったり、日本も含め世界各国開発が進み森林も減っており、環境破壊や地球温暖化が問題視されてます。
私たちが住む自然豊かな北海道は?というと、目にしている緑が多い山々とは裏腹にたくさんの問題を抱えているという事も 今回のきっかけでわかりました。
では、地主さんといっても 山をどう手を付けて管理をしていけばいいのか・・・
管理を任された小林専務は まず山のことを勉強しよう!と、あれこれ調べ「この人の話を聞いてみたい!」と連絡をしたのは、
旭川在住の里山部代表の清水省吾さん。自伐型林業という 山の地主さんと地域や山の未来を考えた環境保全型林業を行っている方。
早速、ホクシン定例会議で 清水さんに講師をお願いして、リモート勉強会!!
大工さん達も興味津々で話を聞き入りました!!
まずは 山というのは・・・光合成をおこない、きれいな空気を作っている。そしてその植物は さまざまな生態系からなる生物多様性がもたらし、自然がつくられて、その恩恵を私たちが受けているという気付きの場でもある。生物の適応力を超えてはならない。
などなど、わかっていてもそれが普段忘れてしまっているのでは・・と、はっとさせられながら、どんどん話にのめり込んでいきます。
林業という仕事。山の所有と経営。現在、山主さんの後継者問題も深刻で、せっかく山を所有していても ほとんどの山主さんは「何もしてねー、できねー」と言うそうです。その「何もしてねー」の理由としては山主さんの高齢化、後継者がいない。「何もできねー」の理由としては法律や森林伐採の計画に縛られて何もできない。
話を聞けば聞くほど奥が深く、山の問題点や 昔から木を森を大事に行ってきた林業と、開発中心に行っている林業の考え方のギャップなど今回話を伺ってわかりました。
では ホクシンさんの山はどのような山にしたいのか。
伐採と植樹を繰り返し行う方法もあれば、木の末期を見据え、少しずつ伐り出しながら森を育てる方法。
最初のビジョンが大切だという事です。
ホクシンの山は 一つの樹種だけでなくいくつか混在している山なので 森を育てながら、テーブルや棚に加工できる木を育てたいということで、森を育て森をつくっていくビジョンを目標に!!とは言え、一筋縄ではいかないようです。
まずは道づくり。これも大事!!
森の道は 重機を入れるからといって道幅を広くすると大問題に!!道幅が広くなると風の通りが変わり、台風などが来た時に木が倒れたり、土砂崩れが起きたり! これは 天災ではなく、道幅や風の向きを考えて道をつくる事で大きく変わるそうです。
伐採量も山の面積の1割~2割に。なんの目的もなくただ伐り出すのも良くない。かと言って、木には陰樹と陽樹があり ほおっておくと育たない。見極めも難しいようです。
清水さんクラスになると、春先に目が出ている木の種類を見ると、山自身がどんな森になりたいのかポテンシャル(潜在能力)がわかるそうです。
清水さんは なぜ自伐型林業をはじめたのか・・・そこにも興味があります。
私がいうのもなんですが、ザックリいうと、大学でコウモリの研究をしていく中で、生物の生態系や森の環境を守りたいと思ったそうです。かつ「地域資源としての魅力と文化を伝え、森林を生き生きと成長させていくことができると素晴らしい」(一部山里部HP文引用)との思いや、きっと深い深い地球や自然、生命に対する愛情があるんだと感じ、私たちも感銘を受けました!!
是非 ご興味を持った方は 清水さんより 是非直接お話を聞いてもらいたい!山への思いが変わるかもしれませんよ。
ハートの葉っぱ!と見せてくれたのは 黒川大工!!
このコロナ禍で 山へ行く人、山を買う人が増えています。
山遊びするときは 自然の恵みの恩恵を受けていることに感謝し、生物や森の動物たちのすみかを荒らさないよう 共存共栄する場という事を忘れてはいけませんね!!
カエルと共存共栄の久田大工。
それでは 明日の山の日!楽しい山の日にしましょう(^^)
次回この続きは 実際に山へ入って木を伐りだした様子、大工さんも木に登った様子をお伝え致します!!
秋には ホクシンさんの山で採れたきのこ汁が食べれるといいなあ・・・
清水さんの 里山部ホームページ→ 里山部 | 北海道 | 旭川 里山部 (satoyamabu.com)
札幌市のHPでこんなページがありました。生物多様性のこと。「今できることからはじめよう」自然とふれあうと同時に大切なことですね。→知っていますか?生物多様性のこと/札幌市 (city.sapporo.jp)