構造材の墨付け・加工も終わり、いよいよ建て方となりました。初棟梁木村君のショータイムです。土間コンクリートの上に建物の墨を出して、なんとか順調に土台を敷きました。
足場を組んでからいよいよ建て込み!柱を建てて桁を組み込み、軽量鉄骨梁を組み込んで屋根の骨組みを作っていきます。桁の継手や柱との取り合いも予定通り組上がり、屋根の勾配を作る束の高さもうまくいったようです。
調子はどうだ?と聞くと、ニコニコしながら「バッチリです」と木村君!一本一本の木材を組み合わせて大きな建物を作っていく様子は、大工にとって何よりも充実した気分に浸れる時となります。
構造材に使っている材料は、製品として売ることの出来ないひねくれた材料を、木材屋さんから安く提供してもらっているため、加工には苦労の跡がうかがえます。
何かを作るときの喜びは、人としての本能であって誰もが感じるもとの思います。私たち大工は、主に住宅を作りますが、そこに住むお客様が描いた暮らし方を、実物大の形にすることが私たちのものづくりなのです。もちろん、作っているのは大工だけではなく、他の多くの職人たちや設計者と何よりもお客様自身が主役だからこそ、いっしょに喜べる「ものづくり」となるのでしょう。
要求され、喜ばれるからこそ燃えてくるのです!