省エネ(断熱気密)と耐震
断熱について
北海道では、家計に占める暖房費の負担がきわめて大きく、特に2023年以降は、戦争や円安などの影響で電気・ガス・灯油などの値上げが深刻な影響を与えています。今まで以上に住宅の断熱性能・気密性能が重要になっています。また、リビングとお風呂の温度差が大きい家ではヒートショック、そして結露、カビなど、健康上のリスクも高まります。そこでホクシン建設は、断熱・気密性能の強化による室内温度環境の改善や光熱費削減などに取り組んでいます。
SHS工法(外張断熱)で
高断熱・高気密を実践
丸三ホクシン建設は、従来の充填断熱工法の欠点を解消するため、梁、柱などの木造住宅の主要構造部を、板状の断熱材「スタイロフォーム」でスッポリ覆ってしまうSHS工法を採用。2018年からは全道約50社が集い学ぶ北海道SHS会の会長として、住宅会社同士のスキルアップに取り組んでいます。
全棟気密測定を実施
丸三ホクシン建設は、住宅は施主の要望があるか無いかを問わず、全棟気密測定を行っています。当初は性能をチェックして気密性能が不十分なら直すなど、問題を解決するために気密測定を行ってきました。しかし、今では技術水準が高いため相当隙間面積(C値)は0.5を超えることはありえない状況です。
それでも気密測定を続けているのは、一つひとつの現場で大工の施工力を油断せず確認すること。そして断熱や気密、雨水の浸入対策など、壁の中に隠れていて、建物完成後には見えない部分の施工精度こそが重要であることを、常に会社全体で意識するためです。
窓・玄関ドアの高性能化
窓・サッシ、そして玄関ドアは「開口部」と言われ、断熱・気密上の弱点になる部分です。しかし近年は、アルゴンガスを充填したトリプルガラスの樹脂窓で、気密・断熱ともに高性能な製品が発売され、窓際が寒い、結露が発生するといった問題を解決しやすくなっています。
また玄関ドアも断熱材や複層ガラスを採用した製品があり、風除室や、玄関ホールとリビングの間に扉がなくてもリビングに冷気が侵入しない家づくりが可能です。丸三ホクシン建設は、アルゴンガラス入りのトリプルサッシを標準仕様としてご提案しています。また、木の風合いに優れた木製窓もあります。ぜひご相談ください。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
にも対応
ZEHとはネット・ゼロ・エネルギーハウスの略語です。住宅の断熱性能等を大幅に向上させ、高効率な設備システムも導入、大幅な省エネルギーを実現した上で、太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロになることを目指した住宅です。エネルギー基本計画(令和3年10月閣議決定)において、「2030年において新築戸建て住宅の6割に太陽光発電設備が設置されることを目指す」とする政策目標が掲げられています。
2008年に社長邸で
光熱費ゼロに挑戦
丸三ホクシン建設は、2008年に首藤社長邸で、断熱は、SHS工法により、外壁が押出スチレンフォームB3種100㎜、天井は同160㎜、開口部は木製サッシ・Low-E複層ガラスをメインに採用。太陽光発電は京セラ製の180Wの太陽光発電パネルを24枚、合計およそ4.3kWを屋根南向きに設置。さらに地中熱ヒートポンプにより、冬は外気より暖かい、夏は涼しい地中熱をくみ取るという仕組みも採用した、当時最先端の省エネ、創エネ住宅を建て、依頼、生活しながら14年間、年間の使用電力を測定してきました。
暖房、給湯、家電、照明などを全て含め、太陽光で発電した電力を自家消費した部分、地中熱ヒートポンプを稼働させた分を差し引きした上で、実際に家で使用した光熱費は総額で年間で11万円〜13万円台の範囲で収まっています。太陽光発電で余った電力を売る「売電価格」は年々単価が下がっています。数年前までは売電収入が年間で14万円を超えることもあり、光熱費負担は実質ゼロの家でした。
現在は買取価格が下がっているため、別な方策の1つとして、首藤社長の自宅で検証中なのが蓄電池です。蓄電池2台で合計14キロの電力を蓄えることができます。一日で消費する電力は17キロ前後なので、1日分の消費電力をかなり賄えます。日中発電した電力を使うことで、光熱費の自給に近い状態を実現でき、災害時にも家族の安全を守ることができます。
「構造計算を社内で」行います
建物の構造安全性を科学的に検証し
確認するための計算を
「構造計算」といいます。
しかし日本の家屋の約8割は構造計算がされていません。法的には簡易な計算で構造設計する「仕様規定」で構造計算を省略できる特例があるため(2025年4月に実質廃止予定)です。とはいえ東日本大震災や熊本地震、胆振東部地震などのような大地震では不安が残ります。
丸三ホクシン建設は、丸三ホクシン建設はお客様のお住まいを社内で全棟、
- 壁量計算
- 壁の配置バランス
- 水平構面
- 柱頭柱脚の接合方法
- 柱や梁、横架材など部材検討
- 基礎設計
- 地盤調査
- 地盤補強工事
等の許容応力度計算による構造計算を行っています。
「耐震等級3」にこだわります
地震から家族の命と財産を守るために
ポイントになるのが
住宅の耐震性能です。
そして住宅品質確保促進法(品確法)は、
- 耐震等級1 数百年に1度の地震でも倒壊しない程度の強度の「一般的な住宅」
- 耐震等級2 耐震等級1の1.25倍の強度
- 耐震等級3 耐震等級1の1.5倍の強度
と定めています。なお「倒壊しない程度」でも「損壊」することはありえます。
道内の住宅会社は断熱・気密に対する関心が高い一方、「地震対策」に関しては対策が後回しになっている面があり、2022年現在、耐震等級1が35%、2が42%、そして3は23%程度(北海道住宅新聞社調査)にとどまっています。
丸三ホクシン建設は、建て主様と耐震性能・耐震等級についてもご相談させていただいた上で設計に反映させています。
外貼断熱工法のSHS工法を採用しているので室内側の柱、梁などを現しにでき、これらの太い柱、梁や、大工の施工技術の高さは、日々の生活の中で眺めることもできます。
丸三ホクシン建設は、最高等級の耐震等級3を前提に地震に強い家づくりを行います。
「長期優良住宅認定を標準」
にしています
長期優良住宅とは、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の基準を満たした住宅です。地震に強く倒壊しにくい(耐震性)、構造がしっかりしていて長く住める(耐久性)、維持管理・更新の容易性、必要な広さ確保、省エネルギー性、居住環境、住宅履歴情報の整備、などが認定基準になっています。
これらの点で快適な住まいになり、また不動産取得税や固定資産税などの減税措置、地震保険料の割引、フラット35Sが利用できる、地域型住宅グリーン化事業の補助金の要件でもあります。
丸三ホクシン建設は、「長期優良住宅認定を標準」にしています。
大工が支える品質
住宅の断熱・気密や耐震性能などは、図面や仕様、建材などだけで品質が確保されるわけではありません。
ホクシン建設は、多くの住宅会社とは異なり、大工を通年雇用で採用し、直営施工で工事をしています。そのため、生活や将来の不安を抱えることなく、仕事に集中でき定着率も向上します。また「墨付け」や「刻み」などの技能、断熱や気密施工の知識やスキルを現場で先輩大工が後輩に教えています。外装材の施工や造作家具の製造、現場管理のノウハウなどのスキルも先輩から教わり、大工として成長します。また、大工一人ひとりが、丸三ホクシン建設の家づくりのスタイルを学び、担当する現場の施主との打ち合わせにも同席。工事現場でも日頃から交流を行うことで、施主の要望や期待を知り、責任の大きさも意識します。
また、ホクシン建設では、家が竣工し、施主に引き渡す直前に、社長や設計、社内スタッフや大工が現場に集まってミーティングを行います。一つひとつの現場を大工が責任持って担当し、成果を発表する場を設けることで、若手大工も含めた、担当大工全員のスキルや責任感が養われます。
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自慢の大工