Yさんのお宅は2023年8月、札幌近郊に完成しました。ご夫婦は共働きで、竣工後に赤ちゃんが生まれ、家族3人暮らしです。 お互いに社会人クラブチームに所属し、毎週練習を欠かさないほどバスケットボールが大好きなYさん夫婦。バスケットコートを作ることが、家づくりにおいては絶対条件でした。
取材（記事・写真） いえズーム(iezoom)編集部
広がりのある庭や風景とつながるように、平屋造りにしました。南に面したウッドデッキには日差しがたっぷり降り注ぎ、開放感があります。
玄関に近い外壁は、道南杉を横に配した板張りです。薪が置かれ、裏には松林があり、軒下には庭とつながるデッキ...まるでキャンプ場のコテージに来たような趣です。
裏側の外壁はシャープな印象のガルバリウムに。窓枠が壁面より奥まった施工のため、窓枠の色みも含めて、美しい納まりになっています。
玄関ドアを開けると、ゆったりとした土間空間が広がります。梁や天井が木の現しになっているのは、断熱材が構造躯体の外側にある「SHS工法」のメリットの一つです。この木の現しを丸三ホクシン建設のオープンハウスで見た２人は、ひと目で気に入ったと話します。
リビングの南面の三連の窓からは、庭のバスケットコートがはっきり見えます。くつろぎながらコートが見えてほしいという希望が叶いました。近所の子どもたちが時折遊びに来てバスケットをしてくれるのも嬉しいそうです。
天井も高く、LDKは開放的な雰囲気です。建築面積は31.8坪と、平屋としては十分な広さ。玄関土間の奥にはシューズクローゼットを設けています。
オーダーキッチン、薪ストーブ、書斎...希望したことすべてを叶えた
空間を見渡せる対面のオーダーキッチン。打ち合わせの中で、使いやすいキッチンになるよう造作にしました。
背面収納もキッチンに併せて製作。ワイングラスホルダー付きの背面の棚もお客様リクエストによる大工さんの造作。壁面の一部には江別のレンガタイルを使用しています。
暖房はパネルヒーターと薪ストーブです。キャンプ好きなご夫婦にとって譲れなかったのが、薪ストーブでした。選んだのは、炎がきれいに見えるスペインのヘルゴン社製です。
リビングの裏はご夫婦の書斎となっています。お互いに在宅で仕事をすることもあるため、集中できるようリビングとは本棚でへだて、落ち着いて仕事ができるスペースを作りました。本棚やテーブルも大工さんの造作です。
Yさん夫婦にお話をうかがいます
家づくりのきっかけは？
2人とも道外出身で、北海道には転勤で引っ越してきました。キャンプや釣りなどで自然に触れているうちに、北海道で暮らしたいと考えるようになって、土地探しを始めました。この土地に決めたのは、仕事で通勤していて雰囲気がいいなと思ったのがきっかけです。電車の便もよく、札幌で探すより広い土地を手に入れることができました。
住宅会社はどのように探しましたか？
土地が決まってすぐ住宅展示場を回りましたが、惹かれる会社がなく、見すぎて疲れてしまって（笑）。木を使いながら間取りも自由に作れる家がいいなと思っていました。そんなときSNSで丸三ホクシン建設さんを知り、オープンハウスの見学に足を運んだら、あ、これだ！と思ったんです。木の現し天井に憧れもありました。
家づくりでの要望は？
バスケットコートや薪ストーブ、書斎などいろいろありましたが、造作家具もその一つでした。キッチン以外も造作でできますよと聞いていたので、いろいろとお願しました。洗面室の洗面台や収納のほか、ユーティリティにはミーレの洗濯機を置きたかったので、それに合わせて棚を造ってもらいました。
子ども部屋も、子どもが２人になっても使えるよう、２部屋に仕切れる造りにしてもらいました。
ユーティリティの向かいは衣類を収納できるウォークインクローゼットにしました。おかげで乾かして畳んだ衣類を数歩でしまえる快適な間取りです。
平屋は当初からの要望でしたか？
じつはほかにも迷った会社があり、図面を描いてもらいましたが、丸三ホクシン建設さんだけが平屋の提案でした。設計担当の兼田さんが現地を一緒に見てくれて、この土地のイメージと、バスケットコートなどの外とつながるなら平屋がよいと話されて。そのデッサンが心に染みて、この家に住んでみたいと思い、お願いすることにしました。
住んでみての感想は？
帰ってくると本当に落ち着きます。念願のバスケットコートも実現できました。外に出やすいので、子どもがぐずってもすぐに外に連れ出すと機嫌が直ったりします。また、寒い冬も室内はとても暖かいので、外断熱の良さを実感しています。
丸三ホクシン建設さんに建ててもらって本当によかった。住めば住むほど良さがわかって帰ってきたくなる、そんな家です。